かんげきのきろく。

福岡在住の主婦が舞台やドラマの感想を綴ります。

エリザベートのこと。

東宝エリザベート2016博多座公演 観劇記@井上トート ~㋇21日マチネ~

投稿日:2016年8月21日 更新日:

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結局初見のルキーニ、フランツ、ゾフィーについて書けないまま2回目の観劇に行ってきました。

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エリザベート:花總まり
トート:井上芳雄
フランツ:田代万里生
ルドルフ:古川雄大
ゾフィー:涼風真世
ルキーニ:山崎育三郎
ちびルド:加藤憲史郎

今回二階席での観劇でした。
そして思った。二階席が楽しい!!

新しくなったセットだと、一回席では斜め上をずっと見なきゃいけなくてしんどいのよね。
これこれ、ここが見やすい。照明も2012年までと全然違うのね。

…それってどうなの??

もっと、どこから観ても楽しめるセットはなかったのかしら…。
「退屈しのぎ」と「ミルク」と「闇が広がる」の振付が変わってるのも嫌。てか、変えるんなら、もっと大幅に変えればいいのに、中途半端に変わってるのが嫌。あと、何で「私だけに」の前にシシィがナイフ持つ演出もなくなったんだろう?あれは一つのキーポイントじゃないの?
キャストがどうこうより、演出の変更に一番納得がいきません。
どこも中途半端や…。

それはそうと、井上トートと、花總シシィの素晴らしさを記録しておかなければ。
どっちも、今まで感じたことない「エリザベート」を見せてくれて、感動した。
前回の感想と全然違う。すごかった。本当にすごかった。
悩むところですが、まずは福岡が誇る井上芳雄トートから好き勝手に語ります。

登場シーンから驚いた。
あの黒い羽根生やして(?)、降ってくるのは、やっぱり笑えてしまうんですが、そんなことよりも。

芳雄くんって、こんな声だったっけ??

私、芳雄くんの声は好きじゃなくて、何作か観ても、前に声を出して歌い上げるのは好きになれなくて。声量はあるし、歌の技術はすごいとは思うけど、単純に好みじゃないのよね、ってずっと思ってた。

だから、正直期待してなかったの。井上芳雄を甘く見てたの。
ミュージカル界のキングに最も近いプリンスを甘く見てたの。
深く、劇場を支配する声。彼の歌声が、存在が、この世界を創ってる。
これが、井上芳雄のトート。

ぶわぁーっと鳥肌たって、ただ魅入ってしまった。
そして、井上トートは、私が初めて「死」そのものだと感じたトートだった。
「死」は、「生」と切り離せない。生きている限り、死からは逃れられないし、死ぬことも含めて人生だ。
それは人によって、絶望でもあるし、安らぎでもあるし、希望でもある。死を身近に感じた時に、彼は現れる。そして望んだ者には、死を与える。人の心に棲む、死が人の形になった存在、それが井上トートだった。
彼がシシィに恋をしたから、シシィは死が見えるようになった。
シシィが死を望んだ時に、彼は現れる。でも、シシィは、彼と戦う。

それは、死を求める自分に打ち勝つため。
これは「死に愛されるほどの美貌を持った少女が、自分の人生を切り開こうとする物語」だ。
主人公は、間違いなくエリザベートだった。

うろ覚えだけど、ウィーン版ではトートはシシィの分身として描かれていて、彼女にしか見えないんだよね。
でも、日本版は初演が宝塚ってこともあってか、一応ヒーローってか、シシィが恋する存在なんだよね。だから、ルドルフにも見えるし、時には革命のお手伝いもしちゃうのよね。
とゆーことは、単純にもう一人のシシィではなく、ぞれぞれの人間の身近にある「死」だ。

そして、井上トートが与える「死」は安らぎだ。
だけど、シシィに恋して、絶望を与えて、彼女を得ようとする。彼女が自分から死=自分を求めるように。でも、シシィは自分の求める幸せを得ようと、トートに抗い続ける。
そして、「死=安らぎ」なのだと気が付いた時に彼を受け入れる。

こんな風に感じたのは、初めてではなく、マテトート×春野シシィに感じた印象ととても似ていました。
でも井上トートはもっとリアルな死でした。そうよね、自分にとっても死は身近なんだよね、と思ってしまうほどに。ファンタジーのような美しさを持ちながら、ゾッとするほどリアルなトート。これが、「死」なんだ。

とにかく井上芳雄のトートはすごかった。
私が今まで持ってた彼のイメージが覆されました。
うわー、もう一回観たい!!このトート、大好きだ!!
蘭乃シシィとの絡みが観てみたいと思うけど、蘭乃シシィはもう…ねぇ。
花總シシィもすごかった。
私は、彼女の魅力をつきつけられた。
ちょっと今日眠くて(笑)、だらだら書きなぐってしまったけど、花總シシィも、まただらだら書くよ。

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